オーディオファンに人気の AKG K701 や同クラスの低能率ヘッドホンは、同じ入力でも音圧が出にくいタイプですが、音質やアンプ設計の面で意外なメリットがあります。
低能率ヘッドホンとは?
- 低能率ヘッドホンは、同じ電圧入力で音圧が低めのヘッドホン
- K701は典型的な低能率ヘッドホンで、再生感度は約105dB/mW(※一般的な高能率ヘッドホンは110dB以上)
- そのため、十分な音量を得るには 電流をしっかり供給できるアンプ が必要
1. 音の厚みやダイナミックレンジが広い
- K701は大口径のダイヤフラムとオープン型設計で、音圧は控えめでも 低域の深みと中高域の透明感 を実現
- 音量を上げても歪みにくく、ダイナミックレンジが広い再生が可能
2. アンプに負荷をかけることで音質が安定
- 低能率ヘッドホンはある程度の電流が必要なので、アンプの出力段がしっかり動作する
- K701を駆動するには、しっかりしたヘッドホンアンプや出力段を持つオペアンプ回路が望ましい
- 結果として、アンプ設計の能力をフルに引き出すことができる
3. 高能率ヘッドホンより歪みが出にくい
- 高能率ヘッドホンは小さな入力でも大音量になりやすく、アンプの非線形領域に入りやすい
- K701のような低能率ヘッドホンは、アンプがしっかり動作している範囲で再生されるため、歪みが少ない安定した音 が得られる
4. 音場表現や微小信号の描写力が高い
- K701はオープン型設計で空間表現が優秀
- ピアノの微妙なタッチやボーカルの息遣いなど、微細なニュアンスが聞き取りやすい
- 低能率だからこそ、しっかりした電流で駆動すると クリアで自然な音質 を楽しめる
まとめ
低能率ヘッドホン(例:AKG K701)は、一見「扱いにくい」と思われがちですが、
- 音の厚み・ダイナミックレンジが広い
- アンプの能力を引き出すことで音質が安定
- 歪みが少なく微細表現に優れる
というメリットがあります。
ハイエンドヘッドホンや自作アンプで本気の音質を追求するなら、低能率ヘッドホンは 設計者とリスナーにとっての強み になります。
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