こんにちは、でんきや慎ちゃんです。今回は「Xiaomi 15T Pro」を数日間ガッツリ触ってみた感想を、なるべく分かりやすく、かつ技術的にもしっかり解説してお届けします。結論から先に言うと――
“10万円前後でここまでやるか” が率直な印象。特にカメラの方針転換(望遠の強化)と、ディスプレイ・CPU周りのバランスが良く、ミドルハイ〜ハイエンドを狙う人には強くオススメできます。
この記事の対象読者
- 機種変更を検討中でコスパ良い端末を探している人
- 写真・旅行でスマホの望遠性能を重視する人
- スマホに重い負荷をかけるゲームやアプリ作業をする人
- 中立的かつ実用的なレビューが欲しい人(専門用語もOK)
箱出し(第一印象)と筐体の質感
まず外観。手に取った瞬間の質感は良好です。背面の仕上げ(ファイバー調のようなマット/光沢中間の素材)は指紋が目立ちにくく、持ちやすさと高級感のバランスを取っています。本体サイズは大きめ(約6.8インチ級)で、重さは210g前後とややずっしり。ただし、重さは画面の大きさとバッテリー容量を考えれば妥当で、片手操作よりも両手での利用を想定した設計です。
ボタンやポートの作り込みも安定。指紋センサーは画面内蔵型(または電源ボタン埋込み型の機種差あり)で、認証は自然でストレス少なめでした。
主要スペック(ざっくり抑えておきたいポイント)
- ディスプレイ:約6.8インチ AMOLED、1.5K 解像度、最大144Hzリフレッシュ(滑らか)
- SoC:MediaTek Dimensity 9400+(高性能ミドル〜ハイレンジ)
- RAM/ROM:12GB / 256GB 以上の構成あり(余裕あり)
- バッテリー:5,500mAh、90W級の有線急速充電対応(実用的)
- カメラ:Leica監修のトリプルカメラ構成。特に**50MPの光学5倍望遠(ペリスコープ)**が目玉。OIS搭載で手ブレ補正も効く。
- ソフト:AndroidベースのHyperOS(独自UI)
- 防水防塵:IPX8 / IP6X相当(実使用での耐水性は必要十分)
※ここで挙げた数値はレビュー時点での公表値/実測に基づく要約です。販売地域やモデルによって一部仕様が違う場合があります。
ディスプレイ:映像体験は文句なし
まず視認性。AMOLEDのメリットが活きており、発色の鮮やかさ、黒の沈み込みは良好です。144Hzは普段使いでのスクロール、ゲームでのフレーム感に効いてきます。高リフレッシュモード時のバッテリー消費は確かに増えますが、表示の滑らかさは体感できるレベル。
色味の調整は設定から変更可能で、色再現を重視するなら「自然」寄りに、動画映像を楽しむなら「鮮やか」寄りに振ると良いでしょう。
性能:日常〜ゲームまで余裕
Dimensity 9400+ は最近のミドルハイ〜ハイエンドSoCに匹敵する性能を出します。実際に重めの3Dゲーム(長時間プレイ)や動画編集アプリを動かしてもカクつきは少なく、発熱は管理されている印象。ただし長時間ベンチや高負荷で使うと背面が温かくなるので、気になる方はケースを薄手にするか短時間で区切って使うと良いです。
RAM 12GBは余裕があり、アプリの切り替えもスムーズ。ストレージも高速で、アプリ起動やファイル転送が速いのは日常利用で大きな快適さに繋がります。
カメラ検証(ここが15T Proの肝)
15T Pro の最大の売りは 望遠性能。光学5倍のペリスコープレンズは、被写体を遠くからでもしっかり捉え、デジタルズームに頼った場合と比べて細部の残り方が違います。風景や街撮り、動物や子どもの運動会など「距離」を詰められない場面で特に有効。
- 広角(50MP)+望遠(50MP 光学5倍)+超広角(12MP)という構成は、画作りの幅を広げます。
- OIS(光学式手ブレ補正)が望遠でも効くので、手持ちでの撮影でもブレが抑えられるケースが多い。
- Leica監修の色味は“自然で深みのある発色”を意識しているように感じられ、ポートレートや風景での色再現が好印象。
- 夜景や暗所では、ソフトウェア処理(ナイトモード)で高感度ノイズを抑えつつ明るさを確保。ただし暗所におけるスーパー詳細は大型センサー搭載ハイエンド機に一歩譲る場面あり。
実写で気をつけたい点は、望遠使用時の手ブレと被写体ブレ。シャッタースピードや手ブレ補正の効き具合を見ながら、なるべくブレ対策(肘を固定する、連写で選ぶ等)を取ると成功率が上がります。
バッテリーと充電
5,500mAh は大画面スマホとしては余裕があります。日常利用(SNS、動画視聴、通話、ちょいゲーム)であれば1日半〜余裕で持つことが多かったです。90W級の急速充電対応は「短時間で元気を取り戻す」点でとても便利。ただし、充電器が同梱されるかは購入する地域/販売パッケージによるので、必要なら充電器の有無を購入前にチェックしておきましょう。
ソフトウェア(HyperOS)と使い勝手
HyperOS はカスタマイズ性が高く、細かな設定で自分好みに調整できます。が、Xiaomi系のUIに慣れていない人は最初に設定項目を見直した方が良いです(通知の扱い、バッテリー最適化など)。アップデート頻度や長期的なサポートはメーカー方針によるため、購入前に保証/アップデート方針を確認することをオススメします。
気になる点(デメリット)
- 本体重量(約210g)は片手操作が辛い人には向かない。
- 発熱管理は良いが、長時間高負荷をかけると温度上昇を感じる場面がある。
- おサイフ(Felica)対応の有無はモデル/地域で異なるので、日本でモバイル決済重視の人は要確認。
- 同価格帯のフラッグシップと比べると暗所の“もう一押し”感で見劣りすることがある(ただし日常用途では問題ないレベル)。
総合評価・こんな人にオススメ
買って損はない1台。特に次の人には強く勧めます。
- 望遠撮影をスマホで本気で楽しみたい人(光学5倍は実用度が高い)
- 高リフレッシュ&大画面で動画やゲームを楽しみたい人
- 10万円前後でカメラ・性能・バッテリーのバランスが良い端末を探している人
逆に、超軽量や超コンパクトを最優先する人、暗所写真に最高レベルの画質を求める人は、もう一度ニーズを整理してから検討すると良いです。
最後に(購入前チェックリスト)
- 日本版かグローバル版かでスペック差(Felica 等)があるか確認。
- 充電器の同梱有無を確認する(急速充電を使うなら重要)。
- ストレージは余裕を見て選ぶ(写真や動画を多く撮るなら512GB以上を検討)。
- ケースは薄手で放熱性があるものを選ぶと長時間使用で快適。
 
  
  
  
  
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