※本記事はプロモーションを含みます。
「電気工事士2種の筆記試験、どんな問題が出るのか感覚をつかみたい」という方へ。筆者は現役の電気工事士(でんきや慎ちゃん)で、第二種電気工事士を独学で取得しました。
この記事では、第二種電気工事士の筆記試験を意識した予想問題を10問、電気屋目線で作りました。過去に実際に出題された試験問題そのものではなく、筆者が独自に作成したオリジナル問題です。各問には「なぜその答えになるのか」がわかるように、解説を付けています。
🎯 この記事でわかること
- 電気の基礎理論(オームの法則・電力の計算)を実際に手を動かして確認できる
- 配線図の読み方の基本ルール(数字表記・接地表示の意味)が身につく
- 現場で使う工具・材料の使い分け(圧着ペンチ・ホルソー・VVFケーブルなど)がわかる
- 施工の基本原則と、電気工事士法で決まっている資格の範囲・義務が整理できる
申込のスケジュールは「第二種電気工事士の下期試験、申込は8月17日から始まります」で、独学での勉強の始め方・工具の揃え方は「第二種電気工事士は独学で取れる?現役電気屋がヤフオク中古工具で合格」でそれぞれ詳しく解説しています。この記事は、その次のステップとして「実際に問題を解いてみる」ための教材です。
なお、本問題集は筆者(当サイト)が独自に作成した予想問題であり、実際の試験問題の的中や出題を保証するものではありません。自信を持って正誤の根拠を説明できる論点だけを選んで出題しています。受験にあたっては、電気技術者試験センターの公式発表や最新の教材を必ずご確認ください。
出題範囲(全10問)
| 分野 | 問番号 |
|---|---|
| 電気の基礎理論(オームの法則・電力の計算) | 問1〜2 |
| 配線図の読み方(数字表記・接地表示) | 問3〜4 |
| 工具の使い分け(圧着ペンチ・ホルソーなど) | 問5〜6 |
| 電気材料(VVFケーブルとIV電線の違い) | 問7 |
| 施工方法(接地工事の目的・電線接続の原則) | 問8〜9 |
| 電気工事士法(資格の範囲・義務) | 問10 |
予想問題10問
問1 電気の基礎理論①(直列回路の合成抵抗)
抵抗10Ωと抵抗20Ωを直列に接続した回路に、30Vの電圧を加えた。この回路に流れる電流として、正しいものはどれか。
- 0.5A
- 1A
- 1.5A
- 3A
解答・解説
正答は2です。
直列回路の合成抵抗は、それぞれの抵抗を単純に足し算した値になります。10Ω+20Ω=30Ω。オームの法則(電流=電圧÷抵抗)にあてはめると、30V÷30Ω=1Aです。直列回路では「抵抗はそのまま足す」という点が急所です。
問2 電気の基礎理論②(電力の計算)
消費電力600W、電圧100Vの電気ヒーターに流れる電流として、正しいものはどれか。
- 0.6A
- 6A
- 60A
- 600A
解答・解説
正答は2です。
電力の公式は「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」です。電流を求めるので、この式を電流について解くと「電流=電力÷電圧」になります。600W÷100V=6A。家庭のヒーターやドライヤーの消費電力から電流を逆算できるようにしておくと、ブレーカー容量の判断にも役立ちます。
問3 配線図の読み方①(数字表記の意味)
配線図において、電線(ケーブル)を表す線に添えられた「2」などの数字の表記が意味するものとして、最も適切なものはどれか。
- 電線の太さ(直径mm)
- 電線の本数(心線数)
- 電圧の値(V)
- 電流の許容値(A)
解答・解説
正答は2です。
配線図で線のそばに書かれている数字は、その電線の本数(心線数)を表します。何も書かれていない場合は2本を意味するのが基本のルールです。太さ・電圧・電流の値は、数字表記ではなく別の方法(材料表や凡例)で示されます。図面を読むときにまず押さえておきたい基本ルールです。
問4 配線図の読み方②(接地表示)
配線図や電気用図記号において、接地(アース)を表す際に一般的に用いられる文字として、最も適切なものはどれか。
- E
- G
- N
- L
解答・解説
正答は1です。
接地(アース)は英語のEarthの頭文字を取って「E」で表すのが一般的です。あわせて覚えておくと、Nは中性線(Neutral)、Lは電圧線(Line)を表すのに使われます。図面に「E」の文字を見つけたら接地に関する部分だと判断できるようにしておきましょう。
問5 工具の使い分け①(電線相互の接続)
リングスリーブによる電線相互の接続に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 電線相互の接続には、圧着ペンチ以外の一般的なペンチも同様に使用できる。
- リングスリーブによる接続には、専用の圧着工具(圧着ペンチ)を用いる必要がある。
- リングスリーブは、一度圧着した後でも工具を使わず手で外して再利用できる。
- リングスリーブによる接続では、絶縁被覆を剥がさずにそのまま圧着してよい。
解答・解説
正答は2です。
リングスリーブは専用の圧着工具(圧着ペンチ)で確実に圧着する必要があります。一般的なペンチでは適切な圧力・形状が得られず、接続不良の原因になります。また、一度圧着したリングスリーブは変形しているため手で外して再利用することはできず、心線同士を接続するために絶縁被覆はあらかじめ剥いておく必要があります。専用工具を使うこと・再利用できないことの2点が急所です。
問6 工具の使い分け②(穴あけ工具)
木造の造営材に、アウトレットボックスなどを取り付けるための円形の穴をあける作業に用いる工具として、最も適切なものはどれか。
- ノックアウトパンチ
- ホルソー
- リード型ねじ切り器
- ケーブルストリッパー
解答・解説
正答は2です。
ホルソーは電動ドリルに取り付けて、木材や薄い鋼板に円形の穴をあけるための工具です。ノックアウトパンチは金属製のボックスや盤にあらかじめ用意された打ち抜き穴(ノックアウト)を打ち抜く工具、リード型ねじ切り器は金属管にねじを切る工具、ケーブルストリッパーはケーブルの被覆を剥く工具であり、それぞれ用途が異なります。「何のための穴か・何に対する作業か」で工具を選ぶ、という考え方が急所です。
問7 電気材料(VVFケーブルとIV電線の違い)
VVFケーブルとIV電線(600Vビニル絶縁電線)の構造上の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- VVFケーブルは絶縁被覆のみで構成され、外装(シース)を持たない。
- IV電線は、絶縁被覆に加えて外装(シース)で複数の心線を一括して覆った構造である。
- VVFケーブルは、絶縁被覆を施した複数の心線を、さらに外装(シース)で一括して覆った構造である。
- VVFケーブルとIV電線は構造上まったく同一であり、名称のみが異なる。
解答・解説
正答は3です。
VVFケーブルは、絶縁被覆を施した複数の心線を、さらに外装(シース)でひとまとめに覆った平形のケーブルです。一方のIV電線は、心線に絶縁被覆を1層かぶせただけの単線・単芯で、外装(シース)は持ちません。IV電線は電線管の中に通して使うのが基本で、VVFケーブルのようにそのまま露出配線に使う想定にはなっていません。「外装(シース)の有無」がこの2つを見分ける急所です。
問8 施工方法①(接地工事の目的)
電気機器の金属製外箱に施す接地工事(D種接地工事など)の主な目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 電気機器の消費電力を削減するため。
- 漏電が起きたときに人体に加わる電圧を抑え、感電や火災の危険を減らすため。
- 電気料金の計量を正確にするため。
- 電波障害(ノイズ)を完全に遮断するため。
解答・解説
正答は2です。
金属製外箱への接地工事は、機器の絶縁が劣化するなどして万が一漏電が起きた場合に、外箱に触れた人に加わる電圧を抑え、感電や火災の危険を減らすために行います。消費電力の削減や電気料金の計量、電波障害の遮断が目的ではありません。「接地=安全のための工事」という基本の理解が急所です。
問9 施工方法②(電線相互の接続の原則)
電線相互の接続に関する一般的な原則として、最も適切なものはどれか。
- 接続部分の電気抵抗を増加させないようにし、また、接続部分の引張強さを著しく低下させないようにする。
- 接続部分は、絶縁テープを1回巻き付けるだけで十分であり、それ以上の絶縁処理は不要である。
- 電線相互の接続は、後から点検や修理ができなくなる場所に埋め込んで行ってもよい。
- 電線の接続には必ずはんだ付けを用いなければならず、リングスリーブや差込形コネクタを使用することはできない。
解答・解説
正答は1です。
電線相互の接続では、接続部分の電気抵抗を増加させないこと、接続部分の引張強さを著しく低下させないことが基本原則です。あわせて、接続部分は十分な絶縁処理を行い、後から点検・修理ができる場所(ジョイントボックスの中など)で行う必要があります。リングスリーブや差込形コネクタによる接続は現場で広く使われている一般的な方法であり、はんだ付けが必須というわけではありません。「抵抗を増やさない・強度を落とさない・点検できるようにする」の3点が急所です。
問10 電気工事士法(資格の範囲・義務)
第二種電気工事士に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 第二種電気工事士免状の交付を受けていれば、高圧を含むすべての電気工作物の工事を行うことができる。
- 第二種電気工事士は、一般用電気工作物等(一般住宅や小規模な店舗などの低圧の電気設備)の電気工事に従事することができる。
- 電気工事士免状には有効期限があり、一定期間ごとに更新講習を受けなければ失効する。
- 電気工事士は、電気工事の作業中に免状を携帯する義務を負わない。
解答・解説
正答は2です。
第二種電気工事士が従事できるのは、一般住宅や小規模な店舗などの低圧の電気設備(一般用電気工作物等)の電気工事です。高圧を含む電気工作物の工事には、これとは別の資格・区分が必要です。電気工事士免状そのものに更新講習のような有効期限は定められておらず、一度取得すれば失効することはありません。また、電気工事士は電気工事法により、作業中に免状を携帯する義務を負います。「第二種でできる範囲」「免状に更新はない」「携帯義務がある」の3点をあわせて覚えておくと、資格の全体像が整理できます。
まとめ
電気工事士2種(第二種電気工事士)の筆記試験は、電気の基礎理論・配線図・工具や材料の知識・施工方法・電気工事士法という複数の分野から出題されます。今回の10問は、その中でも「間違えやすいポイント」を中心に、筆者が確実に説明できる範囲でオリジナルに作成しました。
試験のスケジュールは「第二種電気工事士の下期試験、申込は8月17日から始まります」、工具や材料の揃え方・独学での勉強の進め方は「第二種電気工事士は独学で取れる?現役電気屋がヤフオク中古工具で合格」もあわせてご覧ください。
問題演習の教材としては、最新年度の試験制度に対応した予想問題集を1冊手元に置いておくと安心です。Amazonで第二種電気工事士の予想問題集を見る
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