この記事の結論(先にお伝えします)
- かつての私は「Macはアーティスト向けの高嶺の花」だと思い、その対極の自作PC・BTOで“格安に最高性能”を追求するゴリゴリのWindows派でした。
- オーバークロック、AMDの眠っているコアを復活させて3コアを4コア化(コアアンロック)、デュアルブート、エミュレータ——とにかく「いじって安く速く」をやってきました。
- それでも結論は変わりました。今は「エコシステムのほうが、便利で・安く・目的を果たせる」。その答えがM1チップ以降のMacBook / Mac miniです。
- ExcelやWordも“そのソフト”でなくても仕事はできる。さらに実行型AIの登場で、スクリプトやマクロの壁・プログラミングの壁まで越えてしまいました。
- だから今の私の答えは、シンプルに「迷ったらMac(M1以上)にしとけ」です。
現役で電気の仕事をしている私(でんきや慎ちゃん)は、いま自分の事業用マシンとしてApple整備済製品のMac mini(M4)を使っています。でも、昔の私を知る人なら「お前がMacを勧めるなんて」と笑うかもしれません。それくらい、私はずっと“反Mac・自作PC派”でした。
この記事は、WindowsもLinuxも使い倒し、自作・オーバークロック・コアアンロックまでやってきた人間が、なぜ今あえて「Macにしとけ」と言うのか——その理由を正直に書いたものです。
昔の私は「Macはアーティストの高嶺の花」だと思っていた
正直に言うと、若い頃の私はMacに良いイメージを持っていませんでした。「Macはデザイナーや映像クリエイターが使う、高くてオシャレな機械」——いわば高嶺の花。普通の人がコスパで選ぶものではない、と思っていたのです。
私が惚れ込んでいたのは、まったく逆の世界でした。自作PCやBTOパソコンで、同じ予算なら1円でも高い性能を追い求める——その自由さです。パーツを自分で選び、組み替え、「無限大の性能を、格安で」追求できる。これこそパソコンの醍醐味だと信じていました。
とはいえ、Appleとまったく無縁だったわけではありません。当時ハマっていたのが、秋月電子で売られていた「Apple設計のUSBオーディオアンプ基板」です。たしか700円ほどで買えた“出物”で、中身はAppleがパワーマックG4シリーズなどに採用していたのと同系統のD級アンプIC(TRIPATHのTA1101B)が載った本格的なものでした。私はこれをアルミケースに組み込み、USB給電だと発熱がひどかったので電源を外から取るように改造し、Appleの純正クリアスピーカー(Apple Pro Speakers)を鳴らして高音質を楽しんでいました。
面白いのは、たった700円の基板なのに、その辺の市販アンプに引けを取らない良い音が出たこと。「さすがは林檎(Apple)の設計だ」と、ゴリゴリの自作派だった私が思わず唸らされた瞬間でした。いま思えば、Appleの“作りの良さ”には、この頃からこっそり感心していたのかもしれません。
性能を安く搾り出す——オーバークロックとコアアンロックの日々
当時の私は、ただ組み立てるだけでは満足しませんでした。性能を限界まで“搾り出す”のが楽しかったのです。
当時やっていたこと(今思えばかなりマニアック)
- オーバークロック:CPUを定格より高いクロックで動かして、無料で性能アップ
- コアアンロック:AMDの“3コア”CPU(製造上の都合で1コアを無効化した製品)の眠っている4コア目をマザーボードの機能で復活させ、4コアとして使う
- デュアルブート:1台にWindowsとLinuxを共存させ、用途で使い分け
- エミュレータ:別環境のソフトを動かすために仮想環境も活用
こうした「いじって安く速くする」やり方は、当時は合理的でした。お金をかけずに性能を伸ばせるなら、手間は惜しくなかったのです。Windowsと自作PCは、その自由を与えてくれる最高の相棒でした。
でも結論が変わった——今は「エコシステム」が安くて便利
転機になったのが、Appleが自社開発したM1チップ(Apple Silicon)の登場です。M1以降のMacBookやMac miniを触って、私の考えは大きく変わりました。
かつての私は「性能はパーツをいじって搾り出すもの」と思っていました。でも今のMacは、いじらなくても最初から完成されているのです。
自作派だった私が、M1以降のMacに“負けた”と感じた点
- 省電力なのに速い:オーバークロックで無理に伸ばさなくても、最初から十分すぎる性能
- 静かで発熱も少ない:爆音ファンや冷却の工夫と無縁
- ハード・OS・サービスが一体(エコシステム):相性問題に悩まされず、買ってすぐ目的の作業に入れる
- 長く使ってもモッサリしにくい:数年単位で見れば、結局これが一番のコスパ
昔は「性能を搾り出す時間」そのものが楽しみでした。でも事業をやっていると、大事なのは“すぐ仕事が終わること”です。いじる時間より、目的を早く果たせること。その視点で見ると、エコシステムでまとまったMacのほうが、結果的に安く・速く・ラクだったのです。
「ソフトの壁」も、もうない
かつてWindowsを手放せなかった理由のひとつが「ソフトの壁」でした。ExcelやWord、特定の業務ソフトを使うにはWindowsが必要——そう思い込んでいたのです。
そこで私がよくやっていたのが、WindowsとLinuxのデュアルブートです。なぜLinuxかというと、無料で使えるソフトが豊富だったから。有料ソフトをわざわざ買わなくても、Linux側に切り替えれば画像編集や事務作業などをひと通り“タダ”でこなせたのです。足りないところはエミュレータでも補っていました。要は「お金をかけずに、やりたいことを実現する工夫」を、ずっと続けてきたわけです。
でも今は事情が違います。ExcelやWordも、実際は“そのソフトそのもの”でなくても仕事は回ります。表計算も文書作成も、Mac標準のアプリや無料のクラウドサービスで十分こなせますし、必要ならMac版のOfficeもあります。わざわざLinuxをデュアルブートして“無料ソフト”をかき集めなくても、Mac1台でタダで・快適にやりたいことができる——「このソフトがあるからWindows」という縛りは、ほとんど消えました。
そして実行型AIが、マクロとプログラミングの壁を壊した
もうひとつ、私の中で決定的だったのが「実行型AI」の登場です。
昔は、作業を自動化するマクロやスクリプトは“書ける人”だけの特権でした。プログラミングの知識がなければ手が出せず、そこに大きな壁があったのです。
ところが今は、指示すれば実行まで面倒を見てくれるAIツールが当たり前になりました。これにより、専門のプログラミング知識がなくても、やりたい自動化を“スクリプトとして自在に作れる”時代になったのです。マクロの壁も、プログラミングの壁も、あっさり越えてしまいました。
つまり、「Windowsでガチガチに環境を作り込まないとできなかったこと」が、普通のMac1台で十分できるようになった。これは自作PCにこだわってきた私にとって、本当に大きな変化でした。
だから今は「迷ったらMac(M1以上)」と言い切れる
ここまでの話をまとめると、私がMacを推す理由はこうなります。
- 性能は、もういじらなくても最初から十分(M1以降)
- エコシステムで余計な手間なく、すぐ目的を果たせる
- ソフトの縛りが消え、Office依存も解消
- 実行型AIで自動化・スクリプトの壁も越えた
用途別に、ざっくりした選び方はこうです。
- とりあえず1台で持ち運びも:MacBook Air(M1以上)。軽くて静かで電池も長持ち。多くの人はこれで十分
- 据え置きでコスパ最強:Mac mini(M1以上)。本体だけなので安く、手持ちのモニター・キーボードを流用できる
そして、さらに安く手に入れたいなら「Apple整備済製品」が狙い目です。私が実際にMac mini(M4)を約8万円で買ったときの体験は、こちらにまとめています。
▶ 【整備済製品】Mac mini M4を約8万円で購入|中古とは違うApple純正の安心感を電気屋がレビュー
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正直に言うと、今でもWindows・自作PCが向く人もいる
もちろん、私はMac信者になったわけではありません。今でもWindowsや自作PCのほうが向いている人もいます。
- 最新の重いPCゲームをガッツリ遊びたい(ゲーム対応はWindowsが圧倒的)
- Windowsでしか動かない業務ソフト・専用機器を使う必要がある
- 高性能GPUをぶん回す用途(一部の動画・3D・AI学習など)
- パーツをいじること自体が趣味(昔の私のように、それが楽しい人)
こういう人は、無理にMacにする必要はありません。大事なのは「自分のやりたいこと」に合うかどうかです。ただ、ブログ・物販・事務作業・在宅ワークが中心なら、私の結論は変わりません。
まとめ
- 昔の私はMacを高嶺の花と思い、自作PCで格安に性能を追求するWindows派だった。
- でもM1以降のMacを使い、結論が変わった。今はエコシステムのほうが便利で・安く・目的を果たせる。
- ソフトの壁も、実行型AIによるスクリプト・マクロの壁も越えた。Windowsに固執する理由が薄れた。
- だから今の私の答えは「迷ったらMac(M1以上)」。さらに安く狙うなら整備済製品がおすすめ。
よくある質問
Q. 自作PCやWindowsを否定しているのですか?
A. いいえ。私自身が長年の自作・Windows派でしたし、今でもゲームや特定用途ではWindows・自作PCが最適です。あくまで「ブログ・物販・事務作業が中心の人」への結論です。
Q. Macを買うならどのモデルがいいですか?
A. 持ち運ぶならMacBook Air(M1以上)、据え置きでコスパ重視ならMac mini(M1以上)がおすすめです。さらに安く買いたいならApple整備済製品を狙うと良いです。
Q. ExcelやWordは使えますか?
A. Mac版のOfficeもありますし、Mac標準アプリやクラウド型サービスでも表計算・文書作成は十分こなせます。「そのソフトでなければ」という場面は、今はかなり少なくなりました。
Q. プログラミングができなくても自動化できますか?
A. はい。指示すれば実行まで手伝ってくれるAIツールが普及したことで、専門知識がなくてもやりたい自動化(スクリプト作成)に手が届くようになりました。
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