この記事のお願い
iCloudのストレージプラン・料金は変更される頻度が高く、この記事も執筆時点(2026年7月)にApple公式ページで確認した情報です。実際に契約・変更する前には、必ずApple公式サイト・設定アプリ内の最新表示でご確認ください。
iPhoneを使っていると、ある日突然「iCloudストレージがいっぱいです」という通知が出て、「有料プランに入るしかないのかな」と思った経験がある方は多いのではないでしょうか。筆者(現役の電気工事士・でんきや慎ちゃん)も家族のiPhoneでこの通知を見るたびに相談を受けます。結論から言うと、有料プランに入る前にできる整理はいくつかあります。Apple公式の仕組みを確認しながら、無料の5GBで粘れるところまでの整理術と、それでも足りない場合のプラン選びの目安を正直に整理します。
iCloudの無料5GB、何に使われているのか
Apple公式のiCloudストレージの説明によると、iCloudの容量は主に次の3つの用途で消費されます。
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 写真・動画 | 「iCloud写真」をオンにしていると、フル解像度の写真・動画がiCloudに保存される |
| iCloud Drive | 書類・プレゼンテーション資料など、Files(ファイル)アプリで管理するデータ |
| iCloudバックアップ | iPhone・iPadを自動でまるごとバックアップしたデータ(アプリのデータも含む) |
無料で使える容量はどのApple IDでも一律5GBです。iPhoneのカメラで撮った写真・動画をそのままiCloudに預け続けていると、5GBはあっという間に埋まります。特に「iCloudバックアップ」と「iCloud写真」を両方オンにしている場合、この2つだけでほぼ容量を使い切ってしまうケースが少なくありません。
今の使用状況を確認する(まずここから)
整理を始める前に、何が容量を圧迫しているのかを確認します。iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前(Apple ID)→「iCloud」と進むと、円グラフで「写真」「バックアップ」「書類とデータ」などの内訳が表示されます。ここで「写真が大部分を占めている」のか「特定のアプリのバックアップが大きい」のかによって、有効な対策が変わってきます。
有料プランに入る前にできる整理術
1. 「iPhoneのストレージを最適化」を確認する
「設定」→自分の名前→「iCloud」→「写真」と進むと、「iPhoneのストレージを最適化」という項目があります。これをオンにすると、iPhone本体には容量の軽い縮小版の写真・動画だけが残り、フル解像度のオリジナルはiCloud側に保存される仕組みです。ここで注意したいのは、この設定はiPhone本体の空き容量を増やす機能であって、iCloud側の使用量そのものを減らす機能ではないという点です。「iCloudがいっぱいです」の通知を消すための整理には、直接は効きません。むしろ「本体のストレージ」と「iCloudのストレージ」は別物であることを理解しておくことが、無駄な有料プラン加入を避ける第一歩になります。
2. 写真アプリの中身そのものを減らす
iCloud側の容量を実際に減らすには、写真・動画そのものを整理する必要があります。効果が出やすい順に挙げると次のとおりです。
- 動画から見直す:写真1枚より動画1本のほうがはるかに容量を食います。見返す予定のない長尺の動画(運動会・発表会の全編など)は、PCやUSBメモリに書き出してからiPhone・iCloud側から削除するのが効果的です。
- スクリーンショット・重複写真を削除する:連写した似た写真や、調べ物のためだけに撮ったスクリーンショットは、写真アプリの「アルバム」→「スクリーンショット」「重複項目」から一覧でまとめて確認できます(重複項目の検出機能はiOSのバージョンによって表示が異なる場合があります)。
- 「最近削除した項目」を空にする:写真を削除しても、標準では30日間「最近削除した項目」アルバムに残り続け、その間はiCloudの容量も解放されません。急いで空き容量を確保したい場合は、このアルバムを開いて完全に削除する必要があります。
3. バックアップの中身を見直す
「設定」→自分の名前→「iCloud」→「バックアップ」から対象デバイスのバックアップ詳細を開くと、アプリごとにバックアップ対象を個別にオン・オフできます。大きな動画を大量に保存するアプリや、再ダウンロードすればデータが復元できるアプリはバックアップ対象から外すと、容量を大きく圧縮できることがあります。また、家族で複数のiPhone・iPadを使っている場合、機種変更前の古い端末のバックアップがそのまま残っていることも多いので、「設定」の一覧で使っていない端末のバックアップを削除するのも有効です。
4. iCloud DriveとMailの添付ファイルを見直す
見落とされがちですが、Filesアプリで管理しているiCloud Drive上の書類や、Mailアプリで長期間保存されている大きな添付ファイルも容量を圧迫します。特にPDFや音声メモ、プレゼンテーション資料などは1つで数百MBになることもあるため、不要になったものは削除するか、PCのローカルストレージやGoogleドライブなど別のクラウドに移すことで容量を確保できます。
それでも足りない場合の有料プラン選びの目安
整理してもなお足りない場合は、iCloud+への加入を検討します。Apple公式サイトで確認した執筆時点の料金は次のとおりです。
| プラン | 容量 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 無料 | 5GB | ¥0 |
| iCloud+ | 50GB | ¥180 |
| iCloud+ | 200GB | ¥540 |
| iCloud+ | 2TB | ¥1,800 |
| iCloud+ | 6TB | ¥5,500 |
| iCloud+ | 12TB | ¥11,000 |
iCloud+の200GB以上のプランは、Apple公式によると家族と共有できる仕組みになっています(最大5人まで、家族それぞれの写真・データは分かれたまま、容量の枠だけを共有する形)。家族で複数のiPhoneを使っている場合、1人ずつ個別に有料プランへ加入するより、代表者が200GB以上のプランに加入して家族共有をオンにしたほうが、世帯全体では割安になるケースがあります。加入前に「本当に今のプランで容量が足りないのか」「家族共有で1つにまとめられないか」の2点を確認すると、無駄な出費を避けやすくなります。
クラウドを併用するという選択肢
Appleの仕組みにこだわらず、GoogleフォトやAmazon Photosなど他社のクラウドサービスを写真のバックアップ先として併用する方法もあります。特に見返す機会の少ない過去の写真・動画だけを他社クラウドに退避させ、iCloud側は直近のバックアップと日常使いの写真だけに絞る、という役割分担にすれば、iCloud+の上位プランに入らなくても済むケースがあります。ただし複数のクラウドを使うと管理が煩雑になりやすいため、本記事ではまず「iCloud側でどこまで減らせるか」を優先する整理術として紹介しています。
電気屋の本音:まず「本体」と「iCloud」を分けて考える
相談を受けていて一番多い誤解が、「iPhoneのストレージを最適化」をオンにすればiCloudの容量問題も解決すると思い込んでいるケースです。繰り返しになりますが、この設定が節約するのはiPhone本体の容量であり、iCloud側の使用量ではありません。iCloudの通知に困ったときは、①今何が容量を占めているかを設定画面で確認する→②動画・重複写真・古いバックアップから削除する→③「最近削除した項目」を空にして反映を確認する、という順番で進めると、無駄なく整理できます。以前iPhone・Androidの時短設定10選でも触れましたが、ストレージまわりの設定は一度整えておくと日々の「容量が足りない」というストレスからしばらく解放されます。
よくある質問(FAQ)
Q. 「iPhoneのストレージを最適化」をオンにすればiCloudの容量も減りますか?
A. 減りません。この設定はiPhone本体の空き容量を増やす機能で、フル解像度のオリジナルはiCloud側に保存され続けます。iCloud側の容量を減らすには、写真・動画そのものを削除する必要があります。
Q. 写真を削除したのに、すぐには容量が空きません。なぜですか?
A. 削除した写真は標準で30日間「最近削除した項目」アルバムに残り、その間はiCloudの容量として計上され続けます。急いで空き容量を確保したい場合は、このアルバムを開いて完全に削除してください。
Q. 家族で使う場合、それぞれが有料プランに入る必要がありますか?
A. 必須ではありません。iCloud+の200GB以上のプランは家族と容量を共有できる仕組みがあり、代表者が加入して家族共有をオンにすれば、個々のデータは分かれたまま容量の枠だけを共有できます。世帯全体のコストを見てから判断することをおすすめします。
Q. 動画と写真、どちらから整理すべきですか?
A. 動画から見直すことをおすすめします。同じ1本でも動画は写真より容量を大きく消費するため、見返す予定のない長尺動画をPCやUSBメモリに書き出してから削除すると、効率よく空き容量を確保できます。
Q. iCloud以外のクラウドを使うのはアリですか?
A. GoogleフォトやAmazon Photosなどを併用し、見返す機会の少ない過去の写真だけを退避させる使い方は有効です。ただし複数のクラウドを管理する手間は増えるため、まずiCloud側でどこまで減らせるかを確認したうえで検討することをおすすめします。
まとめ
iCloudストレージの通知が出たとき、いきなり有料プランに入る前に確認したいのは、「iPhoneのストレージを最適化」は本体容量の節約であってiCloud容量の節約ではないという点、そして動画・重複写真・古いバックアップの整理で実際にどこまで減らせるかという点です。整理してもなお足りない場合は、iCloud+の料金プランと家族共有の仕組みを比較したうえで、必要な分だけ加入するのが結局いちばん無駄がありません。
※本記事の料金・仕様情報はすべて2026年7月執筆時点にApple公式サイト・公式サポートページで確認したものです。プラン内容や料金は変更される場合があるため、実際に契約・変更する際には必ずApple公式の最新情報をご確認ください。
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