「Wi-Fiが急に遅くなった」「動画がよく止まる」——その原因はルーターにあるのか、プロバイダにあるのか、それとも別の問題なのか。電気屋の筆者が切り分け手順を順番に解説します。適切に原因を特定することで、無駄なルーター買い替えや無駄な問い合わせを避けられます。
まず速度を測る
原因を調べる前に、現在の速度を数値で把握します。「Fast.com」や「Speedtest.net」で測定してください。
📊 速度の目安(下り)
- 10Mbps以上:動画視聴・Web閲覧は問題なし
- 30Mbps以上:4K動画・ビデオ会議も快適
- 100Mbps以上:複数人が同時使用してもほぼ問題なし
- 5Mbps以下:何らかの問題あり。原因を調査すべき
切り分け手順:ステップ1〜4
ステップ1:有線接続で速度を測る
PCがあれば、LANケーブルでルーターに直接繋いで速度測定します。
- 有線で遅い → プロバイダ側の問題(回線・ONU・プロバイダ設定)
- 有線は速いのにWi-Fiだけ遅い → ルーターの問題
ステップ2:ルーターを再起動する
ルーターの電源を落として30秒待ち、再起動します。これだけで改善するケースが意外と多いです。再起動後に速度測定を再度実施してください。
ステップ3:Wi-Fiの周波数帯を確認する
現在のルーターが2.4GHz帯と5GHz帯の両方を持つ場合、接続先を確認します。
| 2.4GHz | 5GHz | |
|---|---|---|
| 速度 | 遅め | 速い |
| 障害物への強さ | 強い(壁を抜けやすい) | 弱い(ルーター近くで使う) |
| 混雑しやすさ | 混雑しやすい(電子レンジ等と干渉) | 比較的空いている |
ルーターから近い場所にいるなら5GHzに接続するだけで速くなることがあります。
ステップ4:ルーターの設置場所・電波状況を確認する
ルーターを棚の中や床の上に置いていると電波が弱まります。できるだけ部屋の中央・高い場所・金属の棚の外に設置してください。
プロバイダ側の問題かどうかの判定
有線で繋いでも遅い場合、次のことを確認します。
- 時間帯で変動する(夜20〜23時だけ遅い)→ プロバイダの混雑。プロバイダ変更を検討
- 常時遅い → ONU(光回線終端装置)の不具合またはプロバイダの契約プランが古い
- 特定サイトだけ遅い → そのサービス自体の混雑が原因
ルーターの買い替えが必要なケース
- 購入から5年以上経過している
- Wi-Fi 5(11ac)以前の規格。最新はWi-Fi 6(11ax)
- 複数台の機器が同時接続すると極端に遅くなる
- メッシュWi-Fi化で部屋の隅まで電波を届けたい
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プロバイダを変えたい場合
プロバイダが原因と判明した場合、光コラボへの乗り換えが有効です。手続きは電話1本でできるケースがほとんどです。
まとめ:切り分けチェックリスト
- □ 速度を数値で測定した(Speedtest等)
- □ 有線接続でも遅いか確認した
- □ ルーターを再起動した
- □ 5GHz帯に接続を切り替えた
- □ ルーターを高く・中央に移動した
- □ 時間帯による変動を確認した
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よくある質問
Q. マンションの共有Wi-Fiを使っているが遅い場合は?
A. マンション全体で1つの回線を共有している「共有型インターネット」は、住人が多い時間帯に極端に遅くなりやすいです。この場合、個別に光回線(光コラボやフレッツ光)を契約することが根本的な解決になります。管理会社に「個別に光回線を引けるか」を確認してください。
Q. ONUとルーターが一体型の場合どうする?
A. プロバイダから貸し出される「ONU一体型ルーター」は古い機種が多く、Wi-Fi性能が低いことがあります。この場合、「ルーターモード」または「ブリッジモード」に切り替えて市販の高性能ルーターを追加接続する方法が有効です。設定はルーターの管理画面(192.168.1.1等)から変更できます。
Q. 通信速度が改善しない場合の最終手段は?
A. 上記の手順を試しても改善しない場合は、プロバイダへの問い合わせ(回線の品質調査依頼)またはプロバイダ自体の乗り換えが最終手段です。「IPアドレスの固定化」「他プロバイダへの転用」などで改善するケースもあります。
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