格安SIMの”二刀流”はこう使う|楽天モバイル×povo×日本通信を1台で使い分けて通信費を最適化した現役電気屋の実録【Xiaomi 17T Pro デュアルSIM】

スマホ・PC・格安SIM

「格安SIMに乗り換えたいけど、1枚に絞ると速度や通話品質が不安」——そんな人に、筆者が実際にやっているSIM2枚刺し(デュアルSIM)での”二刀流”運用を紹介します。

使っているのはXiaomi 17T Pro。物理SIMに楽天モバイル、eSIMにpovo2.0と日本通信SIMを入れて切り替え、3回線を1台で使い分けています。家族も同じ構成にして、ひとり月300円台・家族全体でも月1,200円ほどに収まっています。


🎯 結論ボックス

  • 「二刀流」とは、データ・通話・予備を“それぞれ一番安い回線”に振り分けること
  • ✅ 楽天モバイル=メインのデータ+Rakuten Linkで無料通話
  • ✅ 日本通信SIM=通話11円/30秒(大手の半額)でキレイに話したい時の通話用+楽天が圏外の保険
  • ✅ povo2.0=番号維持(0円)+データが足りない日だけ24時間使い放題330円
  • ✅ 筆者は楽天の株主優待を併用して月300円台。優待がなくても「考え方」はそのまま使える
  • 優待がない人は、日本通信SIM(月1,390円・20GB+70分通話)をメイン+povoをスポットで足すのが安い(月1,400円前後)

筆者は地方在住・4人家族の現役電気屋(でんきや慎ちゃん)です。スマホは仕事でも毎日使い倒すので、「つながらない」「通話が途切れる」は許容できません。その上で固定費は1円でも下げたい。たどり着いたのが、1枚に絞らず複数回線を役割分担させる二刀流でした。

そもそも「二刀流(SIM2枚刺し)」とは?

最近のスマホの多くは、物理SIM(カードのSIM)とeSIM(本体に書き込むSIM)を同時に持てるデュアルSIMに対応しています。Xiaomi 17T Proもそのひとつで、筆者は次のように使っています。

  • 物理SIM:楽天モバイル(常時オン・メイン)
  • eSIM:povo2.0と日本通信SIMの2つを登録し、必要に応じて切り替え

つまり“2枚刺し”でも、eSIM側に複数の契約を入れておけば、実質3回線を1台で使い回せます。「1枚に絞れない理由」は、回線ごとに得意分野が違うからです。次の表が筆者の役割分担です。

筆者の役割分担表(これがすべて)

回線 SIM 役割 料金の目安
楽天モバイル 物理(メイン) メインのデータ通信+Rakuten Linkで無料通話 通常は無制限〜月3,278円/筆者は株主優待で30GBが無料
日本通信SIM eSIM ドコモ回線。楽天が圏外の時の保険+キレイに話したい通話(11円/30秒) 月290円〜(1GB)
povo2.0 eSIM 番号維持+データが足りない日に24時間使い放題330円 0円〜

料金はいずれも2026年6月時点・税込です。楽天最強プランは「使った分だけ」の従量制で、3GBまで1,078円/20GBまで2,178円/20GB超で無制限3,278円。筆者の楽天回線は株主優待でデータ30GB分が無料になっているため、実質の支払いは日本通信の基本料くらい=月300円台に収まっています。

各回線の使い分け(電気屋の本音)

① 楽天モバイル=メインのデータと無料通話

普段のデータ通信と通話のほとんどは楽天モバイルです。Rakuten Linkアプリから発信すれば国内通話が無料になるのが大きく、データも楽天エリアなら気にせず使えます。筆者は株主優待で30GBが無料なので、この30GBを基本の枠として使っています。

楽天モバイルの評判やデメリットは楽天モバイル 正直な評判【家族4人で使い続けた長期レビュー】に、乗り換え前の確認点は楽天モバイル乗り換え前に確認すべき3つのことにまとめています。

② 日本通信SIM=「安くてキレイな通話」と圏外の保険

二刀流のキモがこれです。Rakuten Linkは無料ですが、アプリ経由のため通話品質がイマイチな時があるのが正直なところ。大事な電話や、相手に聞き返されたくない通話は、日本通信SIM(ドコモ回線)から普通の電話でかけます。通話料は11円/30秒と大手キャリア(22円/30秒)の半額なので、多少使っても安い。

さらに、楽天モバイルが弱い場所(建物の奥や地方の谷間)では、ドコモ回線の日本通信が保険になります。日本通信が自分に向くかどうかは日本通信SIMが向く人・向かない人を読んでみてください。

③ povo2.0=番号維持と「使い放題スポット」

povo2.0はほとんど使いません。役割は番号の維持と、楽天の30GBでは足りない日(動画を長時間見る・テザリングを使う等)に24時間使い放題330円を買うためのスポット要員です。

povoは基本料0円ですが、180日以内に1回は有料トッピングを買わないと解約になるルールがあります(完全0円維持は不可)。詳しい維持のコツはpovo2.0を月額0円で維持する方法、総合評価はpovo2.0は実際どう?正直レビューに書いています。

Xiaomi 17T ProでのデュアルSIM設定・eSIM切り替えの実際

Xiaomi 17T Pro(HyperOS)は、物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応しています。筆者の設定はこうです。

  • 物理SIMスロットに楽天モバイルを挿す
  • eSIMにpovo2.0と日本通信SIMの2つを登録しておく
  • 使う場面に応じて、設定からeSIM側を切り替える

eSIMはQRコードやアプリで本体に書き込むタイプなので、SIMカードの抜き差しが要りません。一度登録してしまえば、設定画面で有効にする回線を選ぶだけで切り替わります。eSIMの発行・移行の手順は機種変更するときのeSIM移行手順も参考になります(iPhone向けですが考え方は同じ)。

Xiaomi 17T Pro本体のレビューや15T Proとの違いはXiaomi 17T Pro vs 15T Pro 比較にまとめています。

電気屋の正直な注意点

便利な二刀流ですが、使う前に知っておくべき注意点を正直に書きます。

★ いちばんの落とし穴は「発信番号の切り替えミス」

複数回線を1台に入れていると、発信の時にどの回線(番号)からかけるかを間違えることがあります。筆者も慣れるまでは、本来とは違う番号で発信してしまったことが何度かありました。今は慣れて問題ありませんが、最初のうちは発信前に「どのSIMから発信するか」を必ず確認するクセをつけてください。デュアルSIMでは、発信ごとに回線を選べる設定にしておくと安全です。

楽天の圏外問題は「保険の回線」で割り切る

楽天モバイルは料金とデータ無制限が魅力ですが、場所によってはつながりにくいことがあります。1枚に絞るとここが不安になりますが、二刀流ならドコモ回線(日本通信)を保険に持てるので、楽天のデメリットをまるごとカバーできます。これが「1枚に絞らない」最大の理由です。

povoは“使う前提”ではなく“備え”

povoは普段使わなくてOKです。ただし前述の180日ルールがあるので、半年に一度だけ最低額のトッピングを買う、という管理だけ忘れないようにしましょう。

株主優待がない人の二刀流(日本通信SIMをメインに)

ここまでは筆者の構成(楽天モバイルを株主優待で無料にしてメイン)でしたが、株主優待を持っていない人は、楽天の無制限(月3,278円)をメインにするとそれなりの金額になります。その場合は、メインを日本通信SIMに置き換える構成のほうが安く、しかもシンプルです。

日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」は月1,390円で20GB+70分の無料通話込み(超過分の通話も11円/30秒)。これをメインにして、20GBで足りない日・速度が欲しい日だけpovoの24時間使い放題330円を足せば、データも通話も安く回せます。

構成 メイン回線 データが足りない時 月額の目安
優待あり(筆者) 楽天モバイル(株主優待30GB無料)+日本通信で安い通話 povo 使い放題330円 月300円台
優待なし(おすすめ) 日本通信 合理的みんなのプラン 1,390円(20GB+70分通話) povo 使い放題330円 月1,400円前後

「楽天の無料通話(Rakuten Link)も使いたい」という人は、優待なし版に楽天モバイルをサブで足してもOKです(使った分だけの従量制なので、通話用に最小限だけ使う手もあります)。ただしシンプルさを優先するなら、日本通信+povoの2回線で十分まとまります。日本通信のプラン詳細は日本通信SIMが向く人・向かない人を参考にしてください。

こんな人に向く・向かない

向いている人 向いていない人
固定費を本気で下げたい人 スマホの設定をいじりたくない人
楽天の圏外・通話品質が不安な人 1台で完結するシンプルさを最優先する人
デュアルSIM対応スマホを持っている人 仕事用と私用で番号を厳密に分けたい人(誤発信リスク)
家族の通信費もまとめて下げたい人

料金や速度で各社をまとめて比べたい人は格安SIM比較2026年版もあわせてどうぞ。

株主優待でさらに安くする(おまけ)

筆者が月300円台にできているのは、楽天モバイルの株主優待でデータ30GB分が無料になっているのが効いています。優待がなくても二刀流の考え方(通話を日本通信、データ不足はpovo)はそのまま使えますが、楽天株を持っている人・これから検討する人は、優待を組み合わせるとさらに固定費が下がります。詳しくは楽天株主優待×日本通信×Brastelで月290円台にした実録を読んでみてください。

よくある質問

Q. SIMを2枚入れるとバッテリーの減りは早くなりますか?

複数回線を待ち受けすると多少は電池を使いますが、筆者の体感では「気になるほどではない」レベルです。使わないeSIMをオフにしておけば、さらに影響は小さくなります。

Q. 家族全員でやると手続きが大変では?

最初の契約・設定だけは人数分必要ですが、一度組んでしまえば後は楽です。筆者の家庭は全員同じ構成にして、家族全体で月1,200円ほどに収まっています。

Q. どの回線をメインにするのが正解ですか?

データをよく使う人は楽天モバイルをメインに、通話が多い人は日本通信SIMの比率を上げる、と自分の使い方に合わせて調整してください。二刀流は「正解の比率」を自分で決められるのが強みです。

まとめ

  • 二刀流=データ・通話・予備を“それぞれ一番安い回線”に振り分ける考え方
  • 楽天モバイル(メインのデータ+無料通話)+日本通信(11円/30秒の安い通話+圏外の保険)+povo(番号維持+使い放題スポット)
  • Xiaomi 17T Proなら物理SIM+eSIMで1台運用OK。eSIMは切り替えるだけ
  • 最初の落とし穴は「発信番号の切り替えミス」。慣れれば問題なし
  • 筆者は株主優待併用で月300円台・家族計1,200円ほど。優待なしでも考え方は使える

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