エアコン暖房の電気代を下げる使い方|設定温度・つけっぱなし・窓の冷気対策を現役電気屋が解説【2026年冬】

家電レビュー

※本記事はプロモーションを含みます。

朝晩がぐっと冷えてきて、そろそろエアコンの暖房を使い始める時期になりました。夏に電気代が痛かった人ほど、「冬の暖房代はどうなるんだろう」と気になっているはずです。

現役電気屋として言うと、暖房の電気代は機械を買い替えなくても、使い方と部屋の環境でかなり変わります。この記事では、資源エネルギー庁の省エネポータルサイトで公表されている数字を軸に、今日からできる順番で整理します。

この記事でわかること

  • 暖房の設定温度と電気代の関係(公式の目安)
  • 「つけっぱなしは得か損か」の考え方
  • エアコン・電気ストーブ・こたつの1時間あたりの電気代の出し方
  • お金をかけずにできる優先順位

まず結論:やる順番はこの4つ

  1. フィルターを掃除する(0円)
  2. 設定温度を「20℃を目安」にして、足りない分は服装と風で補う
  3. 窓まわりの冷気を止める(カーテン・断熱シート)
  4. サーキュレーターで暖かい空気を足元に戻す

① 設定温度は「20℃を目安」に

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは、冬の暖房時の室温は20℃を目安とされています。同サイトの試算では、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にすると(外気温6℃・1日9時間使用の場合)、年間で約53kWhの省エネになります。

電気代にすると、1kWhあたり31円(家電の電気料金に使われる全国統一の目安単価)で計算して約1,650円です。1℃の差で年間1,000円台なので、「我慢して下げる」というより、上げすぎないクセをつけるくらいの感覚がちょうどいいと思います。

20℃だと寒く感じる人は、設定を上げる前に、靴下・ひざ掛け・部屋着で体感を上げるほうが電気代は安く済みます。体感は温度だけでなく、足元の冷えと風の当たり方でも大きく変わります。

② フィルター掃除は「やるだけ得」

同じく省エネポータルサイトの試算では、エアコン(2.2kW)のフィルターを月に1〜2回掃除すると、年間で約32kWh、約990円の省エネになるとされています(この数字は冷房期間と暖房期間を合わせた年間の目安です)。

掃除機でホコリを吸うだけで済みます。暖房シーズン前の今のうちに一度やっておきましょう。フィルターを外したついでに、吹き出し口のにおいが気になる場合は、こちらの記事も参考になります。

▶ エアコンの嫌なにおい、原因はカビだけじゃない|正しい予防法(当ブログ)

③ 「つけっぱなし」は得か損か

よくある疑問です。結論から言うと、短時間の外出なら、つけっぱなしのほうが安くなる場合もあれば、そうでない場合もあり、家の断熱性や外気温で変わります。一律に「つけっぱなしが得」とは言い切れません。

目安として考えやすいのは次の3点です。

  • 外出が30分〜1時間程度で、部屋が冷えやすい(断熱が弱い・外気温が低い)なら、つけたままのほうが無難
  • 数時間空けるなら、いったん消したほうが確実に電気を使いません
  • 省エネポータルサイトの試算では、暖房の使用を1日1時間短縮すると年間で約41kWh、約1,260円の省エネとされています。つけっぱなし派の人も、「使わない時間を作る」のが一番効きます

夏の冷房での考え方は、こちらで詳しく書いています。冬もほぼ同じ発想で考えられます。

▶ エアコンつけっぱなしは本当に安い?電気代を実測の考え方で検証(当ブログ)

④ 窓の冷気を止める

暖房の熱は、窓から大きく逃げます。エアコンをいくら頑張らせても、窓際から冷気が降りてくる部屋では、設定温度を上げざるを得ません。

  • 厚手のカーテンは床に届く長さにする(床との隙間があると冷気が入る)
  • カーテンの内側に断熱シートを貼る(賃貸でも剥がせるタイプがある)
  • 夜はカーテンを閉め、日中は日が当たる窓のカーテンを開けて日射を取り込む

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⑤ サーキュレーターで暖かい空気を足元に戻す

暖かい空気は天井付近にたまります。足元が寒いのは、そのせいです。サーキュレーターを天井に向けて弱く回すと、空気が混ざって足元まで暖かくなりやすくなります。そのぶん設定温度を上げずに済みます。

▶ サーキュレーターの選び方・置き方まとめ(当ブログ)
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電気ストーブ・こたつ・エアコンの電気代の出し方

「エアコンとストーブはどっちが安い?」は、消費電力(W)から自分で計算できます。式はこれだけです。

電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 31円

たとえば消費電力1,000Wの電気ストーブを1時間使うと、1kW×1h×31円で約31円です(計算例であり、機種によって消費電力は違います。必ず取扱説明書か本体ラベルのW数で計算してください)。

エアコンは起動直後は電力を多く使い、部屋が暖まると消費電力が下がります。ずっと最大の電力を使い続けるわけではないため、ストーブと単純に比べるのは難しいのですが、広い部屋全体を暖めるならエアコン、狭い範囲だけ短時間ならこたつや足元ヒーターと使い分けるのが基本です。

実際の使用電力を知りたい場合は、コンセントに挟んで測れるワットチェッカーが便利です(エアコンは専用回路で壁直結が多く、差し込み式は使えないものもあります。ストーブ・こたつ・ホットカーペットなどの測定向きです)。

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やってはいけない:古い暖房器具を無理に使い続ける

電気ストーブやヒーターは、コードの傷み・ホコリの付着が原因の事故が冬に増えます。延長コードにつないで複数使うのも避けてください。

▶ 延長コード・タコ足配線は何ワットまで?火災を防ぐ安全な使い方(当ブログ)

電気代そのものの見直しもセットで

使い方を整えたら、次は契約です。冬は使用量が増えるので、プランの見直し効果も出やすくなります。

▶ 電気代が高いときに最初に見直すのは「契約プラン」(当ブログ)
▶ 検針票の見方|燃料費調整額・再エネ賦課金(当ブログ)

まとめ:暖房費を下げる優先順位

  1. フィルター掃除(0円・年間約990円相当の目安)
  2. 設定温度は20℃を目安に、足りない分は服装で(1℃違いで年間約1,650円相当の目安)
  3. 使わない時間を作る(1日1時間短縮で年間約1,260円相当の目安)
  4. 窓の冷気を止め、サーキュレーターで空気を回す

金額はいずれも省エネポータルサイト(資源エネルギー庁)の試算に基づく目安で、お住まいの地域・住宅・機種・電気料金プランで変わります。数字は参考にして、まずはお金のかからないものから試してみてください。

よくある質問

Q. 暖房は「自動運転」と「設定温度固定」のどちらがいい?

最近のインバーターエアコンは、自動運転のほうが効率よく運転するよう設計されています。まず自動運転で設定温度を20℃前後にして様子を見るのがおすすめです。

Q. 暖房シーズン前にやっておくことは?

フィルター掃除、リモコンの電池交換、試運転です。試運転で異音やにおいがあれば、寒くなる前に点検を頼むと混み合う時期を避けられます。

Q. 電気ストーブとエアコン、結局どちらが安い?

部屋の広さと使う時間で答えが変わります。狭い範囲を短時間なら小型の暖房器具、部屋全体を長く暖めるならエアコンが基本です。上の計算式で、手持ちの機器のW数から出してみてください。

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