結論:車の維持費は「定期・不定期・条件付き」の3種類で予算管理する
- 車を持ち続けるためにかかるお金の全体像
- 定期的・不定期・条件付きの3パターン別の費目
- 維持費の年間総額の目安(3パターン比較)
- 家計管理の予算組に使えるシンプルな考え方
「車を買ったあとに、毎年いくらかかるのか」を把握しないまま購入してしまう人は意外と多いものです。筆者(でんきや慎ちゃん)のまわりでも、車両価格ばかり気にして、あとから維持費に驚いた——という話はよく耳にします。
車の維持費は、大きく「定期的にかかるお金」「不定期にかかるお金」「条件付きでかかるお金」の3種類に分けて考えると、ぐっと整理しやすくなります。家計の予算組みにもそのまま使える分け方です。
① 定期的にかかるお金(毎月・毎年必ず発生)
時期や金額が決まっているもの。予算に必ず組み込む必要があります。
| 費目 | 周期 | 年間目安 |
|---|---|---|
| 自動車保険(任意) | 年1回 | 4万〜10万円 |
| 自動車税(軽自動車税) | 年1回(5月) | 軽10,800円/普通車25,000〜111,000円 |
| ガソリン代 | 毎月 | 6万〜18万円 |
| 駐車場代 | 毎月 | 0〜24万円 |
| 車検(2年に1回) | 2年ごと | 年換算5万〜10万円 |
| 自賠責保険(車検時) | 2年ごと | 年換算約9,000円 |
💡 2026年の朗報:ガソリンの「暫定税率」が廃止されました
長く続いていたガソリンの暫定税率(1Lあたり約25円分)が、2025年12月31日に廃止されました(軽油も2026年4月廃止)。その分ガソリン代の負担は軽くなる方向です。ただし原油価格の動きや補助金の有無で店頭価格は上下するので、表のガソリン代はあくまで目安として見てください。
② 不定期にかかるお金(タイミングは車と乗り方次第)
必ず発生するが、いつ・いくらかかるかがわかりにくい費目です。「修繕積立」として月単位で少額を積み立てておくのが家計管理の定石です。
- タイヤ交換:3〜5年ごと、1回2〜6万円(4本セット)
- バッテリー交換:3〜5年ごと、1回1〜3万円
- エンジンオイル交換:5,000〜10,000kmごと、1回3,000〜8,000円
- ブレーキパッド交換:3〜5万km、1回1〜3万円
- ワイパー・エアフィルター等:年1回程度、1回1,000〜5,000円
③ 条件付きでかかるお金(使い方や地域による)
全員にかかるわけではなく、状況によって発生する費目です。
- 高速代・有料道路:長距離移動が多い人は月1〜3万円
- 洗車・コーティング:こだわる人は年1〜5万円
- カーナビ更新・オプション:数万円〜
- 事故修理・板金:保険適用できれば安くなるが、等級ダウンも考慮
- スタッドレスタイヤ(雪国):年1〜2万円(保管費含む)
年間維持費の3パターン比較
| パターン | 想定 | 年間総額(目安) |
|---|---|---|
| 地方・自宅駐車・軽自動車 | 駐車場無料・通勤少なめ | 約30〜40万円 |
| 郊外・普通車・通勤利用 | 月3万のガス代・保険普通 | 約50〜70万円 |
| 都市部・駐車場あり・普通車 | 月2万の駐車場・高速も利用 | 約80〜100万円 |
月換算だと最低パターンでも2.5〜3万円超。都市部では月8万円前後が車にかかるイメージです。
維持費を下げる5つの方法
同じ車でも、ちょっとした工夫で年間の維持費はけっこう変わります。筆者が「ここは効く」と思う順に挙げてみます。
- 任意保険を一括見積もりで見直す:保険料は会社によって大きく差が出ます。走行距離の限定、運転者の年齢・家族限定、ゴールド免許割引などを見直すだけで数万円下がることも。1〜2年に一度は比較したいところです。
- タイヤ・オイルはネットで買って持ち込む:タイヤはネット通販のほうが安いことが多く、交換だけを工賃で頼めば、ディーラー価格よりかなり抑えられます。
- 車検は「専門店」で見積もり比較:同じ車検でも、ディーラー・カー用品店・車検専門店で金額が変わります。立ち会い型の専門店は費用を抑えやすい傾向です。
- ガソリンは支払い方法と給油先を工夫:会員価格のあるスタンドやガソリン系クレカ、アプリ割引で1Lあたり数円変わります。
- 買い替えの頻度を減らす:じつは一番効くのがこれ。1台を長く大事に乗るほど、登録諸費用などの「買い替えコスト」が薄まります(→中古車選びの記事も参考にしてください)。
🚗 タイヤはネット購入で維持費を圧縮
消耗品のなかでも金額が大きいのがタイヤ。ネットで価格を比べてから、交換だけ近くの店に頼むと、トータルでかなり安くなります。
ハイブリッド・EVの維持費はどう違う?
燃費のよいハイブリッド(HV)や電気自動車(EV)は、ガソリン代・燃料代の面で有利です。EVは自動車税が当面優遇されているケースもあります。
一方で気をつけたいのが駆動用バッテリーの劣化。寿命の目安は5〜8年ほどで、交換となると15万〜40万円かかることもあります。「ふだんの燃料代は安いが、いつか大きな出費が来るかもしれない」と、長い目で見ておくと安心です(→中古のHV/EVを選ぶときの注意は中古車の選び方でも触れています)。
「車をやめる判断」にも使える
維持費を可視化すると、「年70万円を電車・タクシー・カーシェアで代替できるか?」という判断ができます。都市部では車なし生活の方がトータルで安いケースも多いです。車が趣味・必需品かどうかで判断軸が変わります。
車の日常メンテナンスを自分でやりたい人はこちら:車のヒューズ交換を自分でやる方法
中古車の選び方はこちら:中古車の選び方5つのポイント
まとめ
- ①定期費(保険・税・ガソリン・車検)は毎年必ず発生する
- ②不定期費(タイヤ・バッテリー・消耗品)は月3,000〜5,000円積み立てで備える
- ③条件付き費は高速・駐車場など自分のライフスタイルで変わる
- 年間維持費は地方軽自動車で30〜40万、都市部普通車で80〜100万が目安
- 任意保険の見直し・タイヤのネット購入・車検比較・長く乗ることで維持費は下げられる
- 2025年末にガソリン暫定税率が廃止され、燃料負担は軽くなる方向
- 維持費を可視化すると「車をやめる判断」にも役立つ
- 👉 車検を安くするコツ|3社相見積もりで数万円節約する方法
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